セイバーメトリクス講座の4回目。
今回は投手指標についてみていく。
セイバーの投手指標は、かなり大胆。
投手指標
伝統的指標
投手の能力を評価する指標としては「勝利数」や「防御率」が一般的だが
セイバーメトリクスでは、打者指標と同じく
これらの指標にも致命的な欠陥があるとされる。
①「勝利数」
→打線の援護の有無に左右される。
②「防御率」
→バックの守備力に左右される。
勝利数が、投手の真の実力と比例しないのは、もはや一般常識になりつつあるが
セイバーメトリクスでは、防御率も真の投手力は測れないとする。
真の投手力は、守備から完全に独立させて測るべき、という考え方。
斬新、というか、極端。。(笑)
基本指標
ではセイバーメトリクスで重要とされる指標とは何か。
それは「奪三振率」と「与四球率」。
この二つは守備や運に左右されず、投手の純粋な能力を評価できる
①「奪三振率(K%)」
→(奪三振数/対戦打席数)×100
②「与四球率(BB%)」
→(与四球数/対戦打席数)×100
「奪三振率」は、投手の支配力を
「与四球率は」は、投手の制球力を評価できる。
| K% | BB% | ||
| 30%~ | エース級 | ~6% | 制球が良い |
| 25%~29% | 先発ローテ級 | 7%~9% | 平均的 |
| 18%~24% | 平均的 | 10~14% | 荒れ球 |
| ~17% | 打たせて取る | 15%~ | ノーコン |
K-BB%
そしてこの「奪三振率」と「与四球率」を組み合わせたものが「K-BB%」。
「K-BB%」
→「奪三振率(K%)」-「与四球率(BB%)」
→「奪三振能力と制球力」を測定する指標
そう、単純に引いただけ。
だがこの指標、非常にバランスが取れており
この指標が高い投手は、成績のブレが少なく、安定したパフォーマンスを発揮する。
| 25%~ | MVP級 |
| 20%~24% | エース、クローザー級 |
| 15%~19% | 先発ローテ級 |
| 10%~14% | 平均的 |
| ~10% | 力不足 |
FIP
FIPも発想は同じ。
守備や運の要素を徹底的に排除し、投手がコントロールできるのは
「奪三振」「与四球」「被本塁打」だけ、という発想。なんと大胆。。
「FIP」(Fielding Independent Pitching 守備独立投球指標)
→防御率から守備の要素を除外したもの
→防御率との差が重要。
「防御率>FIP」→今後成績が向上する
「防御率<FIP」→守備に助けられている。運が良かっただけ。
| 2.00~2.50 | エース級 |
| 2.50~3.00 | ベストナイン級 |
| 3.00~3.50 | 先発ローテの柱 |
| 3.50~4.00 | 先発ローテ級 |
| 4.00~4.50 | 平均的 |
| 4.50~ | 力不足 |
tRA
安打を全く考慮しないFIPは、ちょっとやりすぎということで
被安打(打球の質)を加えたものが、tRA。
こっちのほうが、感覚的にはより現実味がある。
「tRA」(true Runs Average 9イング当たりの予想失点)
→FIPにライナーやゴロも含めて算出。より実態に近い「失点阻止能力」を測定。
| 1.00~2.00 | MVP級 |
| 2.00~3.00 | チームの主力級 |
| 3.00~4.00 | 先発ローテ級 |
| 4.00~ | 平均的 |
指標の活用事例
K-BB% パリーグ上位5傑(2025)
| K-BB% | K% | BB% | ||
| 宮城 大弥 | オリックス | 22.0 | 26.8 | 4.9 |
| 伊藤 大海 | 日ハム | 20.8 | 24.5 | 3.6 |
| 今井 達也 | 西武 | 20.7 | 27.8 | 7.0 |
| モイネロ | ソフトバンク | 20.3 | 26.9 | 6.6 |
| 隅田 知一郎 | 西武 | 17.8 | 23.1 | 5.3 |
- パリーグのエースがずらりと並ぶ。
この指標の信憑性を裏付け。 - 我らが宮城がダントツ一位!
圧倒的な奪三振能力と、抜群の制球力。さすがエース。
防御率/FIP/tRA比較
| 防御率 | FIP | tRA | ||
| モイネロ | ソフトバンク | 1.46 | 2.57 | 2.33 |
| 北山 亘基 | 日ハム | 1.63 | 2.72 | 2.73 |
| 大関 友久 | ソフトバンク | 1.66 | 3.49 | 3.35 |
| 今井 達也 | 西武 | 1.92 | 2.35 | 2.15 |
| 宮城 大弥 | オリックス | 2.39 | 2.08 | 2.08 |
- 防御率が、いかに守備の影響を受けているかが良く分かる。
- 防御率>FIP/tRAなのは、我らが宮城だけ!
大関なんて、周東の守備に助けられとるだけや!
まとめ
さすがにFIPなんて、考え方が極端すぎるやろ!と思いきや
実際のデータを見てみると、如何に防御率が守備の影響を受けているかが良く分かる。
K-BB%も、リーグを代表する投手が上位を独占。
かなり信憑性のある指標であることが見て取れる。
そして、宮城はやっぱり凄い!
トレーニングで、ユニフォームが似合う身体を手に入れよう!
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