【OPSだけじゃない】セイバーメトリクス講座⑦ 主要打撃指標

用語

セイバーメトリクス講座の7回目。
今回は「OPS」以外の主要打撃指標を見ていく。
「wOBA」「wRC+」「wRAA」の主要3指標。

主要打撃指標

wOBA

非常に使い勝手のいい「OPS」にも欠点がある。
それは「単打」と「長打」を一緒くたに評価してしまっている点。

これに対応するため考案されたのが「wOBA」。

wOBA」 (Weighted On-Base Average 加重出塁率)
 →「単打」「長打」など各プレーに「得点価値」の重みを付ける。
 →「1打席当たりの得点貢献度」を正確に評価できる。
 →出塁率と同じ感覚で扱える。

0.400~MVP級
0.370~0.399オールスター級
0.340~0.369クリーンアップ
0.310~0.339平均
0.300~0.309下位打線
~0.299二軍レベル

wRC+

サッカーと違い、球場はそれぞれ広さが全く違う。
狭いエスコンを本拠地とする日ハムと
広い京セラを本拠地とするオリックスでは、日ハムの打者の方が有利。
この球場による不公平感の解消を目的に考案されたのが「wRC+」。

wRC+」(Weighted Runs Created Plus 打席当たりの得点創出力)
 →パークファクター(球場補正)が入る。
 →平均を100として指数化しているので直感的。
 →「wOBA」同様、得点価値により加重計算。OPSより正確。

160~MVP級
140~159ベストナイン級
125~139オールスター級
110~124クリーンアップ
100平均
90~99下位打線
~90二軍

wRAA

これも「wOBA」同様、得点価値による加重計算でOPSの欠点を補正し
「wRC+」のように、平均を0として直感的に把握できるよう工夫。

wRAA」(Weighted Runs Above Average 得点貢献度)
 →平均的な打者と比較して「どれだけ得点を増やしたか
 →平均を0、「+なら優秀」「-なら平均以下

60~MVP級
40~50ベストナイン級
20~30オールスター級
10~20クリーンアップ
0平均
マイナス二軍

打撃指標の活用事例

wOBA

wOBAOPS
レイエス日ハム.384.861
ネビン西武.360.794
柳町 達ソフトバンク.354.760
杉本 裕太郎オリックス.347.758
中川 圭太オリックス.339.746
太田 椋オリックス.333.710
出典:NPB BASEMENT
  • 得点価値を反映したとはいえ、上位はみんな長打力があるので
    結局OPSと上位陣の顔触れは変わらない。。
  • ただ注目は太田 椋。
    長打が多いので、OPSよりwOBAの順位が高くなる。

wRC+

wRC+OPS
レイエス日ハム161.861
ネビン西武145.794
柳町 達ソフトバンク139.760
杉本 裕太郎オリックス134.758
中川 圭太オリックス127.746
出典:NPB BASEMENT
  • うーん、一緒(笑)
    球場補正が入っても、圧倒的なレイエスのパワー。
  • 100が基準なので、直感的に分かりやすい。
    レイエスは平均の1.6倍スゲーってこと(笑)

wRAA

wRAAOPS
レイエス日ハム30.5.861
ネビン西武22.4.794
柳町 達ソフトバンク17.9.760
杉本 裕太郎オリックス13.3.758
中川 圭太オリックス10.6.746
出典:NPB BASEMENT
  • これも一緒(笑)
  • これも0が基準なので直感的。
    レイエスは平均的な選手より30点チームに貢献した!

まとめ

バランスの良い「OPS」といえど、万能ではない。
色々な観点から改良版の指標が考案されてはいるが
実際に比べてみると「OPS」の順位と大差はない。
「OPS」ってやっぱりええ指標やなー。

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