セイバーメトリクス講座の3回目。
いよいよ個別の指標を解説していく。
まずは最もよく耳にする指標「OPS」について。
OPSって何
伝統的指標
打者の能力を評価する指標としては「打率」や「打点」が一般的だが
セイバーメトリクスでは、これらの指標には致命的な欠陥があるとされる。
①「打率」
→四球が除外されている。
→「単打」も「長打」も、同じ1安打として計算されている。
②「打点」
→走者がいるかどうかという「運」の要素に左右される
まず「打率」には2つの大きな欠陥がある。
一つは、得点期待値において、安打と同等の価値がある「四球」を無視している点。
もう一つは、得点価値が異なる「単打」と「長打」を一緒くたにしている点。
「打点」に至っては、走者の有無という「運」要素が強すぎ
統計的には全く意味のない指標と捉えている。
基本指標
ではセイバーメトリクスで重要とされる指標とは何か。
それは「出塁率」と「長打率」。
①「出塁率」
→(安打+四球+死球)/(打数+四球+死球+犠飛)
→犠打は除外。犠飛は加算。
②「長打率」
→「塁打数(単打1、二塁打2、三塁打3、本塁打4)」÷「打数」
→全て単打なら、打率と同じ。
→長打が多いほど、数値は高くなる。
「出塁率」は「27個アウトを取られる前に、どれだけ走者を出すか」の指標であり
得点との相関関係が、打率よりも高い。
「長打率」は「どれだけ塁を稼いだか」を数値化したもので
これも打率より「得点価値」を正確に反映している。
| 出塁率 | 長打率 | ||
| .400~ | MVP級 | .550~ | MVP級 |
| .350~.400 | 好打者 | .450~.550 | 強打者 |
| .300~.350 | 平均的 | .350~.450 | 平均的 |
| ~.300 | 力不足 | ~.350 | 力不足 |
定義
そしてこの「出塁率」と「長打率」を合算したものが「OPS」。
「OPS」
→「On-base(出塁率)」Plus(+)「Slugging(長打率)」
→「打者の総合的な得点貢献度を示す」指標
そう、ただ単純に足しただけ。
だがこの指標、非常にバランスが取れており、打率よりも
チーム得点への貢献度を正確に反映しているとして
近年非常に良く使われるようになってきている。
| .9000~ | MVP級 |
| .8334~.8999 | オールスター級 |
| .7667~.8333 | クリーンアップ |
| .7000~.7666 | レギュラークラス |
| .6334~.6999 | 下位打線 |
| .5667~.6333 | 一軍半 |
| ~.5666 | 力不足 |
OPSの活用事例
パリーグ上位5傑(2025)
| レイエス | 日ハム | .861 |
| ネビン | 西武 | .794 |
| 柳町 達 | ソフトバンク | .760 |
| 杉本 裕太郎 | オリックス | .758 |
| 中川 圭太 | オリックス | .746 |
- レイエスがダントツ一位。次元が違う。
- オリックスからは、杉本、中川がベスト5入り。
オリックス上位5傑(2025)
| 杉本 裕太郎 | .758 | 4位 |
| 中川 圭太 | .746 | 5位 |
| 太田 椋 | .710 | 9位 |
| 紅林 弘太郎 | .703 | 11位 |
| 頓宮 裕真 | .690 | 16位 |
- 上位10傑に、3人がランクイン。なかなか優秀。
- 頓宮は、あれだけの長打力があれば.700は超えたい。
- 西川は、惜しくも規定未達のため選外。
まとめ
もはや完全に市民権を得た「OPS」。
計算は単純な割に、いわゆる強打者が実際上位にランクインしており
非常に優れた指標を言える。
次回は投手の指標をチェック。
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